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JESAコラム 第15回


太陽光発電

みなさん、こんにちは。どうにも気温が安定しない日々が続いていますね。

現在、水力を除く再生可能エネルギーで最も多く導入されているのが太陽光発電ですが、晴れている日の日中はエネルギーが実質無尽蔵であるものの、 日が沈んでしまえばエネルギーを得ることが出来ず、また曇りや雨など、気象条件によってもエネルギーを得ることは難しくなっていきます。

そこで先日、MIT(マサチューセッツ工科大学)にて、太陽光エネルギーを熱エネルギーとして「保存・保管」する技術が開発されました。 ただし、熱は移ろいやすいエネルギーですので、「熱」そのものではなく、「化学反応熱」として保存するものです。

すなわち、太陽光によって物質を生成し、それを保存。取り出す際に化学反応を起こすことでその反応熱をエネルギーとして利用する、という仕組みです。

また、この技術を利用したフィルムは透明性が高いので、車のフロントガラスなどに貼ることもできるようです。 さらに、「熱」を生み出す技術であることを利用し、暖房効果も期待できるとか。ただ、現在はやや黄色がかっているため、さらに透明性を高めるそうです。

このように、不安定だと思われていた太陽光発電も、安定性を獲得するための研究が進んでいます。

みなさんの生活のいたるところにエネルギー機構があるような日も、そう遠くはないように思います。


2016/2/1