JESAコラム 第14回
新規エネルギー事業
みなさん、こんにちは。
前回、前々回と小売電気事業自由化について紹介してきましたが、今回は少しそれて、新たに発展したエネルギー事業についてご紹介します。
まずは、太陽光発電による直流電流を、そのまま利用出来るLEDです。
現在、電力を利用するためには、発電された直流電流を一旦交流に変換してから、建物などの電力線へと取り込む、という過程が取られます。 この変換の際、電力エネルギーには損失が生じるのですが、日栄インテックさんの開発したLEDは直流給電に対応しており、電力効率がよく、省エネにもなります。
この話の中ではLEDだけですが、シャープが直流給電対応のエアコンを発表するなど、いずれ全ての電力使用製品が、 このような高効率エネルギーに対応できるようになる未来が見えてきます。
次に、メタウォーターさんの開発した、世界初の下水汚泥からの燃料ガス利用です。
この事業ではさまざまな効果が出ており、まずわかりやすく、新しいバイオマス燃料を確立したこと。 他のバイオマス燃料にくらべ、収集・運搬がしやすいこと(立地による恩恵)。そして、温室効果ガスの大幅な削減です。
温室効果ガスについては、実証実験中に予想外に削減できたらしいということを、関係者が述べています。
http://www.nedo.go.jp/hyoukabu/articles/201103metawater/index.html
これらのように、現代では全国または全世界で、驚くべき速さでエネルギー開発事業が進んでいます。利用形態の変更、新規燃料の獲得、次はいったいどんな革新が待っているのでしょうか。