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JESAコラム 第13回


小売電気事業自由化の動向

みなさん、こんにちは。

このところ、小売電気事業自由化に向けて、各企業の動きが活発になってきたように思います。

特に電気の供給率が安定できるような大企業では、どれだけ顧客を集められるかに力を入れているように感じます。 代表的なものが、各社の「料金プラン」ですね。携帯電話のキャリアを持つ会社などは、このあたりのノウハウに明るいのではないでしょうか。

携帯電話キャリア各社において、この事業に関しては、NTT、Softbankに比べKDDIが一歩先を行っているように感じられます。 というのも、KDDIは「マンション一括受電」というサービスをすでに行なっており、個人向けではないものの、他社に比べて「実績がある」という強みがあります。

Softbankは東京電力(東京電力エナジーパートナー)と提携したものの、未だに小売電気事業者としての登録はされていません。提携ということで、東京電力の電気をセット販売するなどに終始するのでしょうか?

NTTドコモに関しては、ポイントサービスの提携(東京電力、中部電力など)を発表したものの、それ以降の動きがありません。 現状のままだと、この事業においてのみなら、最も利益を上げられるのはKDDIということになりそうですが、これにどう対抗していくのか。また、あくまで副業的に考え、重視しないのかは、今後の動向次第での判断となりそうです。

小売電気事業者と契約を結ぶことを考えておられる皆様には、各社のプランを比較し、ご自身の家庭にもっともあったプランを選択できるような準備をしておくことをお勧めします。何せ新規事業と言える事業ですから、以前までのノウハウはあっても、ある程度は手さぐりでの設定なのです。

「実質安くなった」のに、「お得だと思った特典が、ほとんど利用されていない」というような事態に陥らないためにも、しっかり慎重に検討しましょう。


2016/1/18