JESAコラム 第17回
太陽光発電の今
みなさん、こんにちは。本日も太陽光のお話です。
近年、太陽光発電の固定買取り価格は下がる傾向にあります。
ただ、下がるといっても、業界の縮小というわけではないようです。太陽光発電自体が普及してきたため、需要に対する供給の比率が上がっているようです。
しかし、電力の販売事業を行うにも膨大な負担が発生するので、販売者からすれば価格が下がってしまうのは好ましくありません。
解決策として、発電効率をあげて発電量を増やし、発電事業を進める企業が出現しました。
そこで、多摩川ホールディングスグループは、メガソーラー「袖ヶ浦発電所」の敷地内に、自動追尾システムを搭載した太陽光発電設備を設置しました。
従来のパネル固定型と比べて、最大約30%もの発電量の増加が見込めるようです。
追尾システムには、台湾のTopper
Sun社の多方位十字軸自動追尾システムを採用。パネルの角度調整を行うことで、常に太陽光を正面から捉えることが出来る様になります。
マイナスのリスクをプラスに転じたといえるのではないでしょうか。
http://www.tmex.co.jp/group03.html
一方で、「有利な売電価格を持つ設備認定済みの既存太陽光発電設備を購入したい」というニーズは高まっているようです。
それを受けて、ウエストエネルギーソリューションが、太陽光発電設備を「ヤフオク」に出品します。
設備は、2014年に「設備認定」を受けており、買い取り価格は「1kWhあたり32円」のもの。オークションの開始価格は1億6100万円だそうです。2016年2月12日~同19日の8日間で入札者を募ります。
※ただし、こちらは入札者を出品者が限定する「メンバーズオークション」となるので、一般参加はできません。
このように、太陽光発電の市場の変化を受け、様々な取り組みが全国各地で行われています。 これからも注視していきたいですね。