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JESAコラム 第26回


北海道の再生可能エネルギー利用(2)

みなさん、こんにちは。今回は、前回に引き続き北海道の再生可能エネルギー利用への取り組みについてご紹介いたします。

別海町(べっかいちょう)では、乳牛の糞尿を利用した大規模なバイオガス発電プラントが2015年に稼働しました。 別海町では11万頭の乳牛を飼育していて、糞尿の量は鹿追町をはるかに上回ります。

バイオガスによる発電能力は1800kWに達して、年間に1000万kWhの電力を供給できます。 一般家庭の使用量(年間3600kWh)で2800世帯分に相当する規模になります。別海町の総世帯数(6400世帯)の4割強に匹敵します。 それでも処理できる糞尿の量は1日で4500頭分に過ぎません。 さらにプラントを拡大してバイオガスの生成量を増やせば、水素の製造拠点として発展する余地は大いにあります。

北海道では国が推進する水素社会をにらんで、「北海道水素社会実現戦略ビジョン」を2016年1月に策定しました。 各地域に分散する再生可能エネルギーを生かしながら、CO2(二酸化炭素)フリーの水素を製造して低炭素な街づくりを推進していきます。
エネルギー施設分布

今回はここまでとなります。 次回は西側沿岸部地域についての紹介の記事になります。

引用:http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1604/05/news023.html


2016/04/18