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JESAコラム 第20回


バイオマス発電(1)

みなさん、こんにちは。ここのところ太陽光発電の話題ばかりでしたので、別の再生可能エネルギーの記事にしてみようかと思います。

今回紹介するのは「バイオマス発電」です。

「バイオマス」とは、動植物等の生物から生み出される有機性エネルギー資源で、化石燃料を除いたものの総称です。 発電方法自体は化石燃料を用いた火力発電と似た部分もありますが、その資源が再生可能であること、燃焼時のCO2を大幅に削減できることなどから注目されています。

さて、バイオマス発電には大きく分けて3種類の発電方法があります。バイオマス燃料を直接燃焼して蒸気タービンを回す直接燃焼方式。 燃料を熱処理することでガス化し、ガスタービンを使って燃焼させることで発電を行う熱分解ガス化方式。 そして、燃料を発酵させるなど、生物化学的にガスを発生させ、そのガスをガスタービンで燃焼させて発電する生物化学的ガス化方式です。

直接燃焼方式や熱分解ガス方式では木くずや間伐材などを利用し、生物化学的ガス化方式では家畜の糞などを発行させて用います。

直接燃焼方式のように、燃料を燃やすという方式においてはCO2等が発生するのではないか、という疑問を持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、 バイオマス発電は「カーボンニュートラル」という考え方に立っており、 上に記したように燃焼を行っても結果的に大気中の二酸化炭素の増加にはつながらない発電方法とされています。

今回はバイオマス発電の仕組みについて紹介してきました。次回はどのように利用されているか、を中心に紹介したいと思います。


2016/03/07